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旅の人生88ヶ所めぐり

忙しくても、自分の行きたいところへとにかく行こう。行きたかったところを、一つずつツブして(かなえて)いくのだ。ある地へ行ったことが、その後の人生に影響することも多い。旅に憧れるロマンチストは、そうして自分だけの旅の人生遍路を辿り、完成させていくことで、自分の人生を極大まで充実(即ち満願成就)させたいと願う。ここでは、私のささやかな八十八旅を、自由にクロスさせながら拾い上げていきます。

「田野畑村の春」

NHKテレビの『ドキュメント72hours』を見るのが楽しみだ。

仕事から帰り、自室に夕食を載せたお盆を持ち込んでひとり遅い夕食をとりながらテレビを見る。
チャンネルをひと通り回す(回す、というこの表現は、昔の、丸いチャンネルが付いていたテレビの名残りなんだナ)。
騒がしく下品で馬鹿話ばかりの民放。ろくなテレビ番組をやってないなあ…、といつもNHKに落ち着く。
いつも録画を録っておくのは『NHKスペシャル』と『ブラタモリ』、そして『ドキュメント72hours』だ。
時に『100分de名著』なども選んで録っておき、帰宅後きっちり見る。
きっちり、と言っても食べながらになるが、もうひとつ、「○○○しながら」、にぴったりなのが
やはりNHK総合テレビで深夜3時ころ放送される、音声なし(BGMのみ)でただひたすら世界の美しい自然・風景の映像が映る番組だ。
僕はこれがとても気に入っていて、最近録ったのはチリのアタカマ高地とペルーのワラス塩田を記録したものだが、これはちょっと退屈だった。いや、気に入ったのは沖縄や、インド洋などのそれはそれは美しい海中をたんたんと撮影したものだ。
(まるで水族館の水槽のガラスの向こうにサンゴ礁の海がそのまま拡がっているような気がする、)美しい光景をテレビ画面に切り取って眺めているような感覚に浸りながら静かに食事ができるのだ。
昨年初めて訪れた石垣島・竹富島・黒島とその間の海域、また一昨年の慶良間諸島の座間味島と無人島の海(このブログでしつこく述べた。)が誠に強烈な印象を残しているので、この記録映像はまるで自分が潜っているかのような感覚に浸れて心地よい。

ところで『ドキュメント72時間(hours)』である。
きょうは船橋のオートレース場最後の72時間をたんたんと追っていた。爆音の響きとともに、ここへ長年通い詰めてきた日本の庶民の哀歓を、さりげなく伝えていた。なかなか良い記録(時代の証言、と言うのかな)を残したなあ、と思う。たんたんと。そこがこの番組の良いところで、この感じ、いつか遠い昔に見たかなりシリアスなドキュメンタリー番組『ドキュメント○○(ここは西暦だった…)』を思い起こさせた。
それは某民放で深夜に放送されていたもので、毎週見ていた僕はまだ中3か高1だったと思う。そうか ということは72年。思い出したぞ、『ドキュメント72』だ。なんと。いま書いてる『…72hours』と二重写しのようなタイトルではないか!
今もなぜか印象に残る回がある。
『田野畑村の春』と題した、岩手県田野畑村の、のどかな春のスケッチ。過疎地の路線バスを降りる女子高生の姿や、その土地の人々の暮らしがそれこそたんたんと、描写されていて、
いつか僕はこの地を旅しよう、と思ったのだ。
まさか「いつか」と思っているうちに、あの素朴で美しい土地が巨大な震災に見舞われてしまうとは、まさか、であった。
震災が起きる数年前、あこがれの東北をひとり巡る1週間の旅を実行した。企画段階でいろいろと、かねてから念願であった地を踏破するコースを組んでみたが、どうにも岩手・福島の海岸沿いを縦断するルートを今回はあきらめざるをえなくなった。やむを得ない、第2次東北探査行があるさ、と次回に委ねた。そうしたら、まさか、である。
以来、まだ彼の地を僕は、踏んでいない。






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