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旅の人生88ヶ所めぐり

忙しくても、自分の行きたいところへとにかく行こう。行きたかったところを、一つずつツブして(かなえて)いくのだ。ある地へ行ったことが、その後の人生に影響することも多い。旅に憧れるロマンチストは、そうして自分だけの旅の人生遍路を辿り、完成させていくことで、自分の人生を極大まで充実(即ち満願成就)させたいと願う。ここでは、私のささやかな八十八旅を、自由にクロスさせながら拾い上げていきます。

山陰・原日本への旅 ~旅先から家族へのLINE~

ローソク島
4月29日。旅先から、LINEで家族全員(妻・息子・娘ふたりYとR)に同時にこの写真を送った。というか、家族の食卓、というLINEのグループを妻が作り、そこに家族全員が登録してあるので、ここ(つまり同報(グループ)アドレス)に送信しただけのことだが、これがなかなか楽しくもあり、ときに(というか、今回の旅の前に、妻から、僕の家での失敗―外したコンタクトレンズがいくつも?洗面所の床に落ちているって―を執拗に―写真入りで!―攻撃されて辟易し、初めて)うんざりもさせられる。以下、LINEから(原文のまま)。

おいおい
父ちゃん旅行中
久しぶりにこの「食卓」開いてしまった
いろいろやりとりがあったんだな
ここ30本、見てなかったよ
こんなイヤなもの見たくないからね
コンタクトの話、本当に気が付いてなかったとしたら…と、一度は考えてみてほしいものだ(顔文字で、ガックリうつむく)

長女Y「すご! めちゃきれい!」

私「旅先は落ち着けるので、家族は関係が近すぎて(濃すぎて)近視眼的になるために、些細なことがトラブルになるさまを冷静に見ることができるよ  母ちゃんも休息が必要なんだろうね うちでテレビ見たり寝たりではなく、日常を離れて、くつろぐことがね。
写真は、父ちゃん(いつも心は日常を離れているようで(顔文字で、苦笑い))20年来見たかった景色です。
隠岐の島、ローソク島の夕景。晴れてないと見られない景色です。
これを見るため漁港の民宿を取りました。いま夕食を終えて部屋に戻りました。家族で行った常神半島の海の民宿を思い出しました。あれはいつも楽しかったねえ(顔文字で、目を閉じうっとり)」

妻「母ちゃんも休息が必要!?
休みの日でさえくつろげない。なんのための休みなのかねー。」

同「自分の部屋に籠るしかないよね。せっかくの休みなのに。
外に気晴らしに出かけることが私にとっての休息ではありません。」

私「20年ほど前、広報の取材で島根県に出張して記事を書いた時、この光景と国賀海岸という場所の景色に強く惹かれたんだよ。
今こうしてはるばる来ることができる年(人生の段階)(収穫期、と世の中では言われる)(要するにジイさん、引退した人)に、ぼつぼつなってきたということなんだな父ちゃんは。
出雲大社は今回の総仕上げで行くよ(Yと家族の幸せ良縁祈願)」

私「父ちゃんにとっては旅行と音楽(アイルランドとアンデス)がいちばん。本も好きだが実績がついていかない(つまり言うほど多くは全然読めてない)
気晴らし、というが、旅行は気晴らしではないんだなあ~
本も音楽も
充電、と言えば、より正しいかな シビアな仕事や日常を乗り越える力が得られるんだナ、
それは回復力、といっても良いかな、本当に好きなことなんだろうね
ローソク島、綺麗だろう?Yちゃん、日本は美しいよ(顔文字でにっこり晴ればれ) (海外は、素晴らしいよ、だが金が要る)」

妻「…」

IMG_3540旅人の一灯(縮小版)

(注)1.うんざりして見てなかった30本ほどのLINEの「食卓」は、コンタクトレンズの一件の後、クルマの傷は誰が付けた!?との話になっていた。我が家は2台の車があり、4人が免許を持っている。ふだんは楽しい話題ばかりなのだが…。

2.常神半島は福井の海水浴場で、こどもたちが小さかった頃、夏休みになると毎年のように車で出かけた。民宿の前の海で捕まえてきたいろいろな日本海の魚たちを部屋でスケッチしたり、花火をしたり、トランプをしたり。泳いでいない間もいつも楽しかった。

3.妻は家からほど近い会社で長年パート勤めをしている。辞めたいと言ったことは一度もない。

4.かつて米子空港に名古屋空港(小牧)からオランダ製の50人乗りターボプロップ機「フォッカー」が飛んだ時代があった。その就航PRのための記事を企業広報誌に書くため、私はその就航前にJRで松江・出雲へ取材・撮影旅行をした。良い写真は現地にあるので、借りられる写真(ポジフィルム)は借りようと写真家のスタジオなどを探して回った際、これら隠岐の素材が強く印象に残ったというわけだ。勿論、現地で撮影に臨んだ「宍道湖の夕陽」は特別美しかった。その帰りに飲んだ島根の酒は、実にうまかった。山陰の訪問は、大学時代の丹後・但馬への二人旅と、そのとき以来。今回が3回めとなる。あの取材行は、今回の旅のベースとなっており、今回の旅をきちんと書くとしたら、あの時のことが、そのうち出ないはずはない。

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山陰・原日本への旅 ~序章~

ゴールデンウィークに山陰を旅した。
山陰、の言葉は地域の名称として残っているが、北陸や、東北の日本海側を含めた「裏日本」という言葉は聞かなくなって久しい。
昔はテレビの天気予報では欠かせない表現だったのが懐かしい。
そして、金沢に暮らした若い頃、裏日本、というイメージどおりの自然の厳しさと人々の哀歓を身をもって知り、日本海側の人と暮らしがますます好きになった。
ますます、と思わず書いたが、もともと明るい性格ではなかったのかもしれない僕は(別に暗くもないのだけど)、どういうわけか若い頃から、深い哀愁をたたえた音楽や、大河小説に描かれるような人生の奥深さを感じさせる映画やらが好きだった。
だからとくに行ってみたいところ(つまり興味のある、という以上に、何となく気になる、心惹かれる地域)も、小学生ぐらいの昔から、東北であり山陰であり北陸であった。そういえば。
高蔵小学校の図書室でいつも借りたのは日本の神話・伝説、というシリーズであった。神話と伝説の故郷、宝庫と言えば!何といっても山陰と、遠野に代表される東北ではないか!!そうか僕の旅への憧れの源泉は、子ども時代の読書にあったか…!と今こうしてブログを書いていて思い至った。
日本の神話・伝説シリーズは、二反長 半(にたんおさ なかば)という不思議な名前の編者であったのを今もよく憶えている。きっと読書ノートにきちんと記録し残したからだろうと思う。ところでシャーロック・ホームズもいつも借りていて、高学年になるころには鶴舞図書館と熱田図書館に友人と足しげく通い、推理小説を読み漁った。創元推理文庫も買うようになった。エラリー・クイーンやヴァン・ダインが好きで、アガサ・クリスティは、いくつか読んだがどうも好きになれなかった。クリスティは、奇をてらっていると思った。本格推理小説とは、こういう展開ではない、と思った。
そのうち神話・伝説は読まなくなり、前にも書いたかな、テレビでムーミンが始まった6年生の時にはムーミンの大ファンになり、上の姉がトーベ・ヤンソン全集を発刊の度に1冊ずつ買ってきてくれたので僕は大事に大事にムーミンの原作を読んだ。
話がどんどん逸れていくようだが、旅への憧れの源泉は、国内が先に挙げた書物であったとすると、海外への憧れは何と言っても(やはり書物であるのには違いない→)『小学○年生』というまんが雑誌に付いていた外国の風景写真グラビアから始まった。
当時のそうした雑誌にカラー写真が載っているのは、付録の作り方遊び方とかもあったと思うが何と言っても織り込みの風景写真だった。スイスやオーストリアの美しい風景写真にこどもだった僕は見とれ、心魅かれ、いつか行こういつか行くんだと子ども心に夢見ていた。そうして、その頃いつも大事に写真を持っていたグリンデルワルドやルツェルン湖に行く夢は、新婚旅行でついにかなえることができた。
うれしかった。
しかし同じようにグラビア写真を大事にしていた(実は今なお古い箱にしまってある。これは貴重品だと思う。)マッターホルンは、まだ見ていない。ツェルマットに行き、ハイキングして、フィンデルン村からのあの秀峰の風景の中の人になりたい。だがこれは今も夢のままだ。だいいち、もうフィンデルン村のあの風景は、今はないかもしれないではないか。うーむ、しかし、このまま一生を終えてはならじと、今もって子どものころと同じように、いや、年を食っただけ当時よりも切実に、想い続けているのだ。ああ、こんなふうに書いてしまって大丈夫かなあ…実現できるかなあ…と心配になる。まあいいか、死ぬまで見続ける夢も、僕らしいかな?、なんてね。

ちっとも本題に戻れなくなってしまった。
山陰、の話だった。裏日本、の語と似たようなニュアンスが感じられるが、このエリアを表す別の語が見当たらないからであろうか、今もこの言葉はあのエリアを正当に表す言葉となっている。だが今回の旅のタイトルを、原日本への旅、と手帳に記した。
行ってみて、そう感じたからだ。そのへんを書いている時間が、無くなってしまった。日本の原風景への旅、という表現も、当たっているかもしれない。だがやはり、あのさまざまな、強烈なる自然と風景は、原日本、というのにふさわしい、と、一市民の私(僕、が格好をつけると私、に今回も突如としてなった)が言ってみてもしょうがないが、とにかくそう感じたのだから、そうした。
結局、「序章」ともならぬうちに、初回はたらたらとこんなに長くなってしまった。もうここらで打ち切りとするしかないようで。
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